ツヴァイ(2417 東証二部)

2014/05/09

14 年2 月期は会員数が増加したものの入会金引き下げの影響で減収減益
パーティ、ウェディング事業が好調だが、苦戦が続く海外事業は停止を決定

業種:サービス
アナリスト:柴田郁夫

◆ 結婚相手紹介サービス業界の最大手
・ツヴァイ(以下、同社)は、「データマッチング型」の結婚相手紹介サー ビス事業(以下、主力事業)を展開しており、主力事業における会員数 約35,000 人は業界トップクラスの規模を誇っている。イオングループで あることや上場企業であることが、同社のブランド力を高めており、会員 獲得における優位性につながっている。

◆ 14 年2 月期決算は減収減益
・14/2 期決算は、売上高4,124 百万円(前期比4.0%減)、営業利益269 百万円(同19.2%減)、経常利益321 百万円(同11.9%減)、当期純利 益148 百万円(同23.5%減)と減収減益であった。
・入会金の引き下げや法人及び自治体向けのアプローチ強化により新 規入会者が増加したものの、入会金単価の低下や海外事業の苦戦が 響いた。なお、14 年4 月18 日に海外事業の停止を決定した。

◆ 15 年2 月期は増収増益を見込む
・15/2 期について、同社は売上高4,200 百万円(前期比1.8%増)、営業 利益310 百万円(同14.8%増)と増収増益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、会員数の伸びを同社 計画よりも保守的に想定したことから、売上高4,180 百万円(前期比 1.4%増)、営業利益300 百万円(同11.5%増)を見込んでいる。

◆ 中期業績見通し
・当センターでは、14/2 期の実績を踏まえ、前回レポートの中期業績予 想を減額修正した。17/2 期までの成長率は売上高が年率1.6%、営業 利益が同9.2%を予想する。
・入会金引き下げ等により新規入会者数が増加したものの、更なる拡大 には慎重な見方が必要と判断して、主力事業の会員数は緩やかに増 加するものと想定した。一方、好調なクラブチャティオ事業やウェディン グ事業が同社の中期的な成長を牽引すると予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。