クロス・マーケティンググループ(3675 東証マザーズ)

2014/03/14

独立系のネットリサーチ大手
エリア拡大に加え新規事業立ち上げとM&A で事業ポートフォリオを拡充

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎

◆ 持株会社制移行で事業ポートフォリオとエリアを拡大
・クロス・マーケティンググループ(以下、同社)は、ネットリサーチ大手のク ロス・マーケティングを母体に設立された持株会社である。ネットリサーチ を主力事業にアプリケーション開発のほか、M&A で事業ポートフォリオ 拡充とエリア拡大による成長加速を目指している。

◆ 13 年12 月期は30.6%営業増益
・13/12 期は売上高が単体前期比15.6%増の62.9 億円、営業利益は同 30.8%増の7.2 億円であった。リサーチ事業が好調だったうえ、IT ソリュ ーション事業も大型案件の受注などで順調に推移した。

◆ 14 年12 月期は15.5%営業増益を目指す
・14/12 期について同社は、売上高が前期比36.7%増の86.0 億円、営業 利益は同15.5%増の8.3 億円を見込んでいる。国内リサーチの拡大に加 え、買収した海外リサーチ等の通年寄与を見込むほか、IT ソリューション 事業も前期の受注残が売上に寄与する見通しである。
・証券リサーチセンターは13/12 期の新規事の立ち上げと買収を背景に前 回(13 年10 月)レポートの業績予想を見直し、14/12 期は売上高が前期 比34.3%増の84.5 億円、営業利益は同24.1%増の9.0 億円を予想す る。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は配当政策の中期的な目標として配当性向20%を表明している。 13/12 期は配当性向13.5%相当の年10 円配、14/12 期の同社配当予想 は同16.4%相当の年13 円配である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。