バリューコマース(2491 東証一部)

2014/02/17

国内アフィリエイト広告のパイオニアでヤフーとの連携が強み
コンサルティングサービスの拡大に加え新サービス投入で業容が拡大

業種:サービス業
アナリスト:馬目俊一郎

◆ヤフーの連結子会社でPC 向けアフィリエイト広告に強み
・バリューコマース(以下、同社)は、ヤフーの連結子会社で国内アフィリエ イト広告のパイオニア的存在である。ポータルサイト大手であるヤフーと の連携でPC 向けアフィリエイト広告に強みを持っている。
・サービスライン別では大口クライアントの広告を一手に引き受けるコンサ ルティングサービスが同社の成長を牽引している。

◆13 年12 月期はコンサルティングの拡大で48.2%営業増益
・13//12 期は売上高が前期比26.4%増の120.1 億円、営業利益は同 48.2%増の13.4 億円となった。金融や旅行、ショッピング分野の広告出 稿が好調に推移したうえ、販管費などの費用抑制も増益に寄与した。

◆14 年12 月期の同社予想は23.1%営業増益の見通し
・14/12 期について同社は、売上高が前期比14.9%増の138.0 億円、営業 利益は同23.1%増の16.5 億円を見込んでいる。消費税の増税影響など 不確定要素が残るものの、1)ヤフーとの連携強化、2)アフィリエイト強化、 3)スマートフォン戦略、4)新規事業戦略、などに注力する方針である。
・証券リサーチセンターでは14/12 期について、売上高が前期比17.7%増 の141.4 億円、営業利益は同28.4%増の17.2 億円を予想する。

◆ 消費税増税後のクライアントの一時的な出稿意欲の減退に留意
・14 年4 月と15 年10 月予定の消費税増税の影響が挙げられる。現時点 で消費税増税の影響はニュートラルを想定するものの、クライアントの広 告出稿意欲が一時的に減退するリスクは否定できない。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。