ビューティガレージ(3180 東証マザーズ)

2014/02/07

理美容商材をビューティサロン向けにインターネットで通信販売
円安が進行した場合、採算性を考慮した価格改定の遅れが業績悪化要因に

業種:卸売業
アナリスト:松尾十作

◆ビューティサロン向けEC 業者
・ビューティガレージ(以下、同社)は、全国のビューティサロン向けに物 販及び開業・経営支援サービスをワンストップで提供している。
・登録会員口座数は13 年10 月末時点で約18 万口座。足元では約 3,000 口座/月のペースで堅調に増加している。

◆ 14 年4 月期上期は総利益率が低下
・14/4 期第2 四半期累計決算は、3,081 百万円(前年同期比21.7%増)、 営業利益56 百万円(同61.8%減)であった。同社の期初予想に対する 達成率は売上高で100.9%、営業利益で39.6%であった。
・売上高は同社見込み通りに推移したものの利益面で未達となったのは、 利益率の高い中古商品売上高が低迷し、円安による原価率上昇により、 売上総利益が予算未達となったためである。

◆ 14 年4 月期は利益予想を減額修正へ
・14/4 期について、同社は売上高6,335 百万円(前期比19.8%増、当初 予算比100.2%)、営業利益216 百万円(同30.7%減、同59.2%)と、利 益予想を減額修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、14/4 期業績予想におい て、同社予想並みの水準に修正した。従来予想(13 年7 月、売上高 6,350 百万円、営業利益400 百万円)との相違点は、事業別売上高予 想を修正したこと、円安による原価高から売上総利益率の想定を 36.2%から33.4%へ下方修正したためである。

◆ 投資に際しての留意点
・14/4 期の配当を、同社は当初年22 円としていたが、13 年12 月の業績 見通しの修正とともに配当は継続するものの配当予想額は未定とし た。
・当センターの年配当予想は、利益予想の減額修正及び13/4 期の配当 性向を参考に、14/4 期は従来の22.0 円から13.0 円に下方修正した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。