イントランス(3237 東証マザーズ)

2014/01/24

バランスシート改善途上
今後の収益増に貢献する販売用不動産の仕入れを積極化

業種:不動産業
アナリスト:松尾十作

◆ 有効活用されていない不動産再生事業が主力
・イントランス(以下、同社)は不動産再生を目的とするプリンシパルイン ベストメント事業を中核事業としている。また、不動産売買仲介、不動産 経営コンサルティング、建物管理や入居者管理代行サービスなどを行 うソリューション事業も手掛けている。
・プリンシパルインベストメント事業は、不良債権化した不動産や有効活 用されていない不動産を自己勘定により取得し、エリアの特性に合わ せて最適なバリューアップ手法を企画立案することにより、不動産を再 生する事業である。

◆ 14 年3 月期上期は増収、経常損失拡大
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高589 百万円(前 年同期比7.4%増)、経常損失66 百万円(前年同期は56 百万円の赤 字)であった。同社の期初予想である売上高600 百万円、経常損失20 百万円を下回った。
・下期以降の収益増に貢献する販売用不動産を多数仕入れられたこと から、実態面では今後の成長基盤を構築できた期間と同社では判断し ているようだ。

◆ 14 年3 月期は大型物件売却が貢献
・14/3 期について同社は、期初予想を据え置き、売上高4,600 百万円 (前期比197.9%増)、経常利益300 百万円(同106.3%増)、純利益280 百万円(同133.3%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想も、従来予想を変更 せず、同社予想と同じ水準を見込んでいる。中期業績見通しも前回予 想を据え置いた。
・同社は繰越欠損金の解消後には、配当性向2 割を目標とするとしてい る。当センターは、16/3 期に繰越欠損金をほぼ解消すると見込んでい る。また、17/3 期からの復配を見込んでいる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。