メディアフラッグ(6067 東証マザーズ)

2014/01/24

業種:サービス業
アナリスト:柴田郁夫

1.会社概要
・メディアフラッグ(以下、同社)は、覆面調査や店頭販促など、店舗及び 店頭に特化したマーケティングを支援する業務を展開している。
・流通ノウハウの高さに加えて、独自のマーケティングシステムや全国に組 織化した調査員18 万人等を武器として、大手流通及び飲食チェーンや 消費財メーカーからの受注件数を伸ばしてきた。

2.財務面の分析
・同社の業績は取引先数及び稼働店舗数の拡大によって牽引される成長 モデルである。
・12/12 期決算は、主力事業の伸長により増収増益となった。13/12 期につ いても、証券リサーチセンター(以下、当センター)では、売上高3,260 百 万円(前期比16.1%増)、営業利益235 百万円(同22.4%増)と会社予 想とほぼ同水準の増収増益を見込んでいる。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、流通分野における高い専門性と、IT と人を融合した 独自のビジネスモデルによって形成されており、それが他社との差別化 要因とともに今後の事業展開力の源泉になっていると考えられる。

4.経営戦略
・同社の成長戦略のポイントは、高い流通ノウハウとソリューション能力を 活かした事業再生事業への参入と海外進出による事業領域の拡充であ る。
・特に事業再生事業への参入は、既存事業との相乗効果が期待できる一 方で、失敗による業績悪化やブランドイメージの毀損など、リスク要因に も注意が必要である。

5.アナリストの評価
・当センターでは、15/12 期までの成長率について売上高は年率32.9%、 営業利益は同16.0%と予想している。
・14/12 期から十勝の買収効果が上乗せされ、売上高は大きく伸びる ものの、のれん償却等により営業利益は緩やかな伸びを想定した。

>>続きはこちら(694KB)


一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。