シーボン(4926 東証一部)

2014/01/17

流行に左右され難いスキンケア製品が主力の化粧品メーカー
会員制で顧客を囲い込み、直営店が集客と販売の要

業種:化学
アナリスト:馬目俊一郎

◆ 直営店を軸に事業展開
・シーボン(以下、同社)は、流行に左右され難いベーシックなスキンケア 製品が主力の化粧品メーカーで、製造から販売までを自社内で完結さ せている。

◆ 14 年3 月期上期はイベント開催で新規売上高が好調に推移
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 5.1%増の73.6 億円、営業利益は同34.4%増の6.2 億円であった。直営 店でのイベント開催が奏功して新規売上高が前年同期比14.7%増収だ ったほか、アフター(リピート購入)売上高も同3.2%増収となった。

◆ 同社の14 年3 月期予想は29.5%営業増益
・14/4 期について同社は、上期の状況から期初の14/3 期予想を据え置き、 売上高は前期比4.1%増の147.3 億円、営業利益は同29.5%増の11.3 億円を見込んでいる。
・証券リサーチセンターは新規売上高及びアフター売上高が想定内のた め、前回レポートの業績予想を継続し、14/3 期は売上高が前期比2.5% 増の145.0 億円、営業利益は同29.0%増の11.3 億円を見込む。

◆ 投資の際の留意点
・経営の屋台骨であるアフター売上高は、13/3 期は単価下落が影響し前 期比2.7%減と12/3 期の同1.2%増からマイナス転換した。14/3 期の同社 予想は同4.8%増に対し上期は前年同期比3.2%増に留まっている。Web やSNS の活用、ゲルマニウム温浴やネイルなどのサービス提供サロンを 拡充する図る構えだが、今後のアフター売上高の動向が注目されよう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。