早稲田アカデミー(4718 東証一部)

2014/01/17

難関校への高い合格実績を持ち首都圏にドミナント展開
14 年3 月期上期の熟生数は、期初見込みほど伸長せず

業種:サービス業
アナリスト:松尾十作

◆難関校入試でトップクラスの合格実績を誇る
・早稲田アカデミー(以下、同社)は、主に小学生、中学生を対象とする 進学学習塾「早稲田アカデミー」を直営展開している。難関中学及び 高校入試でトップクラスの実績を持っている。

◆ 14 年3 月期上期は塾生数が予想ほど伸びず
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高9,119 百万円(前 年同期比2.5%増)、営業利益329 百万円(同28.4%減)であった。同社 の期初予想に対する達成率は売上高で98.9%、営業利益で89.9%で あった。
・同社の期初予想を下回ったのは、塾生数が当初見込んだほど前年同 期比で伸長せず、売上高未達から営業減益幅が拡大した。

◆ 14 年3 月期予想は営業一桁増益へ
・14/3 期について同社は、期初予想を据え置き、売上高18,912 百万円 (前期比4.9%増)、営業利益1,024 百万円(同12.2%増)を見込んでい る。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、14/3 期業績予想におい て、同社の期初予想と同水準を予想していたが、売上高18,600 百万 円(前期比3.2%増)、営業利益950 百万円(同4.1%増)と従来予想を 下方修正した。上期の実績をふまえ、期中平均塾生数予想を従来の 30,336 人(前期比4.3%増)を29,700 人(同2.2%増)に変更したためで ある。

◆ 中期業績予想を見直し
・同社は、中期業績見通し等経営計画を公表していないが、今後の校 舎数見込みは公表している。出校ペースを13/3 期迄の年5 校から14/3 期以降は年8 校~9 校に加速する計画である。
・当センターの中期見通しは前回(13 年6 月発行)予想を見直した。14/3 期業績予想を修正したことと、固定費負担増大で利益率改善が見込み にくいと判断したためである。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。