ディジタルメディアプロフェッショナル(3652 東証マザーズ)

2014/01/17

グラフィックス技術に特化した研究開発型のファブレス企業
14 年3 月期上期業績は、案件の先送りやロイヤリティ収入の減少で低迷

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

◆グラフィックスプロセッサーに特化
・ディジタルメディアプロフェッショナル(以下、同社)は、独自開発したグ ラフィックス技術をライセンス供与し、フィーを受け取る研究開発型ファ ブレスベンダーである。
・主要顧客としては、任天堂(7974 東証一部)やオリンパス(7733 東証一 部)等が挙げられる。

◆ 14 年3 月期上期は売上高及び利益とも計画未達
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高186 百万円(前 年同期比54.2%減)、営業損失191 百万円(前年同期は41 百万円の 黒字)であった。同社の期初予想である売上高250 百万円、営業損失 150 百万円を大きく下回った。
・上期の業績未達要因は、ランニングロイヤリティ収入が数量の減少及 び料率(単価)低下の影響により期初見通しに比べて減収となったこと と、売上計上予定であった新期ライセンス案件の一部が14/3 期下期以 降に先送りとなったためである。

◆ 14 年3 月期予想は大幅下方修正へ
・14/3 期について、同社は売上高350 百万円(前期比56.3%減、期初予 想800 百万円)、営業損失570 百万円(同赤字拡大、同損失200 百万 円)と、期初予想を大幅減額修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、同社の期初予想と同字 売上高、利益を予想していたが、同社の修正予想と同水準へと大幅下 方修正した。

◆ 中期業績予想を見直し
・当センターは、現状の経営環境を踏まえ、中期業績予想も下方修正し た。高水準の先行投資が継続する一方、主要取引先の経営環境の悪 化により、案件の開発及び量産の予定が遅延し、売上高が先送りにな る傾向が継続しているためである。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。