クオール(3034 東証一部)

2014/01/17

大手調剤薬局チェーンの一角
日常生活圏への調剤薬局出店と非調剤事業を強化

業種:小売業
アナリスト:馬目俊一郎

◆ M&A 戦略で成長の総合物流会社
・クオール(以下、同社)は大手調剤薬局チェーンの一角で、医薬品卸メ ディパルホールディングス(7459 東証一部)の持分法適用会社である。
・調剤事業はM&A による規模拡大に加え、異業種との連携で商業地域 や住宅地域など日常生活圏への出店を強化しているほか、非調剤事業 のCSO 事業やSMO 事業などを拡大させる方針である。

◆ 14 年3 月期上期はM&A 効果で67.8%営業増益
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 44.3%増の490.2 億円、営業利益は同67.8%増の10.1 億円であった。 上期に買収した調剤薬局(アルファーム、レークメディカル)と、12 年10 月に買収したアポプラスステーションが寄与した。

◆ 同社の14 年3 月期予想は24.4%営業増益の見通し
・14/3 期について同社は、上期の状況から期初の14/3 期予想を据え置き、 売上高は前期比30.2%増の1,000.0 億円、営業利益は同24.4%増の 35.0 億円を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も前回レポート(13 年8 月発行) の業績予想を継続し、14/3 期は売上高が前期比31.5%増の1,010.0 億 円、営業利益は同19.1%増の33.5 億円を見込む。

◆ 投資に際しての留意点
・調剤薬局業界は14 年4 月と15 年10 月に予定されている消費税率引き 上げに伴い、14 年4 月から16 年4 月にかけて3 年連続の薬価改定を 控えていることから、15/3 期以降の利益は外部環境の影響を受けやすい ことに留意すべきだろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。