ダイショー(2816 東証二部)

2013/12/27

14 年3 月期上期は期初予想を上回る増収ながら原価率上昇により減益
九州工場の稼働に伴う新製品群が伸長したが、減価償却費負担等が重荷

業種:食品
アナリスト:柴田郁夫

◆たれ、スープなど調合調味料に特化する食品メーカー
・ダイショー(以下、同社)は、「味・塩こしょう」「焼肉のたれ」「鍋スープ」 など、調合調味料に特化する食品メーカーである。
・スーパー等の生鮮部門における店頭プロモーションに強みをもつが、 惣菜部門向け(業務用)の販路開拓等にも注力している。

◆14 年3 月期上期決算は増収だが減益
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高8,443 百万円(前 年同期比8.5%増)、営業利益155 百万円(同67.8%減)と、増収減益 であった。期初会社予想との対比では、売上高で5.0%上回ったものの、 営業利益は29.5%下回る結果となった。
・たれ・スープ類が惣菜部門向けに伸長したことや、即食系の新製品が 想定以上に好調であったことが増収に寄与したものの、九州工場の減 価償却費等による原価率上昇が利益の足を引っ張った。

◆証券リサーチセンターでは14 年3 月期の利益予想は据え置き
・14/3 期予想について、同社は17,700 百万円(前期比3.0%増)、営業 利益810 百万円(前期比27.1%減)と期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、14/3 期上期の実績を踏 まえ前回レポートの14/3 期売上高予想を増額修正する一方で、利益 予想は、前回予想を据え置いた。

◆中期業績見通し
・当センターでは、15/3 期以降については売上高を増額修正したが、セ ールスミックスの変化、新製品開発や販路開拓の費用増を考慮し利益 予想を減額修正した。
・総菜部門向けの販路開拓や即食製品の展開等が成長を牽引するもの の、九州工場の減価償却費負担とセールスミックスの変化が原価率を 引き上げ、利益率の改善には慎重な見方が必要と判断している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。