EM システムズ(4820 東証一部)

2013/12/20

調剤システムのストックビジネスが収穫期入り
医科システム強化で持続的な利益成長を目指す

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎

◆ ストックビジネスが収穫期入り
・EM システムズ(以下、同社)は、調剤薬局向け調剤システムの開発及び 販売を主力に、開業医向け医科システム販売のほか、本社ビルで不動 産賃貸事業などを営んでいる。
・09/3 期に調剤システムのASP モデルを市場投入したことで、同社の収益 モデルは調剤システムの販売件数に依存するフロービジネスから、ユー ザー数の積み上げと処方箋枚数の従量課金によるストックビジネスに転 換した。

◆ 14 年3 月期上期決算は54.0%営業増益
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は売上高が前年同期比0.2% 増の49.4 億円、営業利益は同54.0%増の6.1 億円となった。売上高は 調剤システムの販売件数減少で横ばいとなったが、営業利益は調剤シ ステムの課金ユーザー数の増大とで増益となった。

◆ 同社は期初の14/3 期予想を据え置く
・14/3 期について、同社は売上高が前期比18.3%増の121.2 億円、営業 利益は同27.4%増の15.4 億円と期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンターも前回レポートの業績予想を継続し、14/3 期は売 上高が前期比15.4%増の118.4 億円、営業利益は同39.8%増の16.9 億円を見込む。

◆ 今期予想基準PER は割安な水準
・同社の今期予想基準PER は11.5 倍に過ぎない。今期予想基準EPS 成 長率を考慮すると、東証一部全銘柄の同PER16.4 倍や東証一部業種別 (情報・通信業)の同PER15.3 倍に比べ、株価バリュエーションは割安な 水準と思われる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。