マルゼン(5982 東証二部)

2013/12/13

加熱調理機や調理台等の業務用厨房機器の大手メーカー
14/2 期は3 期連続で過去最高営業利益を更新へ

業種:金属製品
アナリスト:高坂茂樹

◆ 事業内容
・マルゼン(以下、同社)は業務用厨房機器の大手総合メーカーである。 外食チェーン、福祉施設や病院等の集団給食施設、食品スーパーの惣 菜調理施設等をターゲットとして、提案営業を展開している。
・主力製品はスチームコンベクションオーブン、フライヤー、食器洗浄機や 調理台等である。仕入販売の冷蔵庫等を含めた厨房全体の設計及び施 工も請負っている。ベーカリー機器製造、ビル賃貸業を併営している。

◆ 14 年2 月期上期決算
・14/2 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は売上高21,250 百万円(前年 同期比3.1%増)、営業利益2,062 百万円(同4.4%増)、純利益1,249 百 万円(同9.3%増)で、期初予想に対する達成率は、売上高104%、営業 利益114%であった。
・14/2 期上期は、主力の厨房部門が前年同期比5.1%増収、営業利益同 4.8%増と堅調であったが、ベーカリー部門が同23.1%減収、営業損失28 百万円(前年同期は26 百万円の損失)と不振であった。

◆ 14 年2 月期通期予想
・14/2 期について同社は、売上高40,000 百万円(前期比1.2%減)、営業 利益3,345 百万円(同9.1%減)、純利益2,036 百万円(同3.1%減)を見 込み、期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、同社の予想は保守的に 過ぎると考えている。ベーカリー部門の不振を考慮し前回レポート(13 年 4 月公表)より僅かに下方修正したが、増収増益予想を継続する。

◆株価バリュエーション
・同社の今期予想EPS に基づくPERは8.1 倍(当センター予想で7.5 倍)、 前期実績基準PBR は0.8 倍で、類似会社とほぼ同等、グローバル展開 を進める冷蔵庫メーカーに比べると低位にある。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。