さくらインターネット(3778 東証マザーズ)
2013/12/13
双日傘下のデータセンター大手
石狩データセンター増強でスケールメリットを活かしたコスト競争力に強み
業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎
◆ 双日傘下のデータセンター大手
・さくらインターネット(以下、同社)は、双日傘下の国内データセンター大 手である。インターネット用のサーバを貸し出すホスティングを主力に、サ ーバ管理やラックスペース貸しなどのコロケーションを行っている。
◆ 第2 四半期累計決算は設備拡張に伴う経費増で19.1%営業減益
・14/3 期第2 四半期累計決算は、売上高が前年同期比6.0%増の49.5 億 円、営業利益は同19.1%減の3.8 億円。レンタルサーバサービスとVPS・ クラウドサービスの伸長で増収となるも、石狩データセンター拡張に伴う 経費増で減益となった。
◆ 同社は期初の14/3 期予想を据え置き
・14/3 期について、同社は売上高が前期比16.0%増の110.0 億円、営業 利益は同15.3%増の10.0 億円と、期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンターは専用サーバサービスが想定以上に苦戦している ことから、前回レポートの業績予想を見直し、14/3 期は売上高109.0 億円 →104.0 億円(前期比9.7%増)、営業利益10.0 億円→9.0 億円(同3.8% 増)に減額修正した。
◆ 今期予想基準PER は妥当な水準
・同社の今期予想基準PER は同業他社の水準を下回っている。この要因 として、同社は中期的に投資フェーズが続く見通しから、EPS 成長率など の利益成長が同業他社に比べ見劣りするためと推察され、特段割安な 状況にはないと思われる。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。