オイシックス(3182 東証マザーズ)

2013/12/06

会員数増加と単価向上により主力事業が伸長
新物流センターの本格稼働も収益力強化に貢献

業種:小売業
アナリスト:柴田郁夫

◆有機野菜等をネット販売により宅配するサービスを展開
・オイシックス(以下、同社)は、有機野菜や人工添加物を使用しない加 工食品等をネット販売により宅配するサービスを展開している。
・生産者と消費者を結びつけ、安全性や美味しさ等にこだわる高付加価 値商品を手軽に購入できる市場を創造したことで、高成長を実現してき た。ケ ア事業にも注力し、クロスセルによるシナジー効果を狙うとともに収益源 の多角化を図っている

◆14 年3 月期上期は増収増益決算
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高7,375 百万円(前 年同期比7.5%増)、営業利益368 百万円(同19.7%増)と増収増益と なった。同社が期初に見込んだ業績との対比では、売上高がほぼ予想 通り、営業利益は19.5%上回った。
・新サービスの順調な立ち上げ等による会員数の増加や単価向上が主 力事業の伸長に寄与した他、新物流センターの本格稼働も収益力強 化に結び付き想定以上の増益となった。

◆14 年3 月期の通期の同社予想は2 桁の増収増益を見込む
・14/3 期において、同社は期初予想を据え置き、売上高16,351 百万円 (前期比12.2%増)、営業利益827 百万円(同12.8%増)を見込んでい る。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、上期にスタートした新サ ービスが順調に会員獲得と単価向上に寄与していることや、13 年11 月 から新たな受託事業が開始されたこと等から、前回レポート(13 年8 月 発行)と同様、通期の同社予想の達成は可能であると判断している。

◆中期業績予想も減額修正
・当センターでは、前回レポートの中期業績見通しも据え置き、16/3 期ま での成長率を売上高で年率12.0%、営業利益で同12.7%と予想して いる。
・主力サービスの会員数拡大と、食品EC 事業のアセットやノウハウを活 かした受託事業が同社の成長を牽引するものと思われる。

>>続きはこちら(533KB)


一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。