ベネフィット・ワン(2412 東証二部)

2013/12/06

14 年3 月期上期は大幅な増収増益決算
ヘルスケアなど新機軸サービスの伸長とともに主力の福利厚生にも復調の兆し

業種:サービス業
アナリスト:柴田郁夫

◆福利厚生代行サービスで業界トップの会員数
・ベネフィット・ワン(以下、同社)は、パソナグループの連結子会社として、 同グループのアウトソーシング事業の中核を担っている。主力の福利 厚生事業の会員数は業界トップである。
・福利厚生事業を柱にインセンティブ事業やパーソナル事業、ヘルスケ ア事業にも注力し、クロスセルによるシナジー効果を狙うとともに収益源 の多角化を図っている

◆14 年3 月期上期決算は大幅な増収増益決算
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高9,436 百万円(前 年同期比15.4%増)、営業利益1,025 百万円(同16.5%増)と大幅な増 収増益となった。
・会員数の伸びに復調の兆しを見せる福利厚生事業が想定以上に伸長 した他、保健教育センターの買収効果等によりヘルスケア事業が増収 に寄与した。

◆14 年3 月期の通期業績予想も増収増益を見込む
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期決算の状況等か ら、前回レポート(13 年5 月)の14/3 期通期予想を据え置き、売上高 21,000 百万円(前期比19.3%増)、営業利益3,000 百万円(同9.8%増) と増収増益を見込んでいる。これは、同社予想よりも若干保守的な水 準となっている。会社予想に対して進捗の遅れが見えるヘルスケア事 業をやや慎重に見積もっていることが主因である。

◆中期業績予想も減額修正
・当センターでは、前回レポートの中期業績見通しも据え置き、16/3 期ま での成長率は、売上高で年率15.6%、営業利益で同17.4%を予想し ている。
・海外を含めて潜在需要の大きいインセンティブ事業と、福利厚生事業 とのシナジーが期待されるヘルスケア事業が同社の成長を牽引すると 予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。