ディップ(2379 東証マザーズ)

2013/10/25

インターネットにより求人情報を提供する大手
14 年2 月期はバイドルドットコムの増収とエージェント事業の採算改善で大幅増益へ

業種:サービス業
アナリスト:松尾十作

◆求人・求職情報事業と看護師紹介事業を展開
・ディップ(以下、同社)は、インターネットを利用した求人広告の掲載料 と人材紹介料が収入源である。
・アルバイトの「バイトルドットコム」と派遣の「はたらこねっと」、及び看護 師人材紹介事業「ナースではたらこ」が主力サイトである。

◆14 年2 月期営業利益予想は前期比4.0 倍へ
・14/2 期第2 四半期累計決算(以下、上期)は、売上高が前年同期比 35.1% 増、営業利益は前年同期の156 百万円の損失から309 百万円 の黒字となった。7 月10 日、9 月13 日に同社は上期の業績予想を上 方修正したが、9 月に同社が見込んだ業績どおりとなった。主に主力サ イトである「バイドルドットコム」の増収効果とエージェント事業の採算改 善により、期初の営業損失見通しから大幅な改善となった。
・14/2 期について、同社は30.9%増収、302.5%営業増益を見込んでい る。上期実績と期初に策定した下期予想を合計したもので、下期の業 績予想には修正が加えられていない。なお、事業別の業績予想は公 表されていない。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)の14/2 期業績予想について、 エージェント事業の採算改善を見込み、前回レポートの利益を増額修 正し、同社予想と同水準とした。

◆8 円の安定配当続こう
・同社は、配当性向などの定量的な配当方針はない。過去、06/2 期から 13/2 期まで、業績に関係なく年8 円(株式分割修正後)の安定配当を 実施してきている。したがって、当面8 円配が続くと思われる。
・同社は、具体的な中期経営計画を公表していない。当センターでは、 上期においてエージェント事業の採算改善を確認できたことをふまえ、 中期的にも同事業はさらに利益貢献が高まることを見込み、中期業績 予想を上方修正した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。