日本社宅サービス(8945 東証マザーズ)

2013/10/11

社宅やマンションなどの住宅に関するアウトソーシングサービスが主力
防犯・ホームセキュリティサービスを立ち上げ中期的な利益成長の加速を目論む

業種:不動産業
アナリスト:馬目俊一郎

◆住宅に関するアウトソーシングサービスが主力
・日本社宅サービス(以下、同社)は、顧客企業の社宅や分譲マンション の管理など、住宅に関するアウトソーシングサービスを提供している。
・賃貸オーナーや賃貸物件管理会社をターゲットに、M&A で防犯・ホー ムセキュリティサービスを立ち上げた。これは既存事業の販売チャネルを 活用できることから、比較的早期にシナジーの具現化が可能と考えられ る。

◆13 年6 月期は営業減益ながら期初予想を上回った
・13/6 期は売上高が前期比横ばいの61.4 億円、営業利益は同17.5%減 の4.4 億円となったが、システム投資の見直しで同社の期初営業利益予 想を2.4 億円上回った。

◆14/6 期の同社予想は4.6%営業増益の見通し
・14/6 期について、同社は社宅受託件数やマンション管理戸数の増加を 背景に、売上高が前期比5.3%増の64.7 億円、営業利益は同4.6%増の 4.6 億円を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)の14/6 期予想は、大型投資一 巡やのれん償却が終了し、売上高が前期比4.9%増の64.5 億円、営業 利益は同14.3%増の5.0 億円を見込む。

◆現在のバリュエーションは長期投資に適した水準
・現時点における新興市場の予想基準PER16.6 倍や実績基準PBR1.6 倍 を参考にすると、当センターが予想する同社の今期予想基準PER6.9 倍 や同PBR1.0 倍には再評価余地が残されていよう。加えて、今期予想基 準配当利回りも3.8%に達し、現在の株価水準は中期投資に適した水準 と考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。