綜合臨床ホールディングス(2399 東証一部)

2013/10/11

S M O 事業が主力だが、その他事業も育成中
中期経営計画を下方修正し、15 年7 月期に売上高85 億円、経常利益7.5 億円を標榜

業種:サービス業
アナリスト:松尾十作

◆SMO 事業が主力
・綜合臨床ホールディングス(以下、同社)グループは、SMO(治験施設 支援機関)事業が主力で、新薬開発の治験に関わる医師や看護士、 事務局業務を支援している。
・同社グループの事業子会社は、SMO 事業と心理評価業務担当の綜 合臨床サイエンス、SMO 事業担当のあすも臨床薬理研究所、CRO(医 薬開発業務受託機関)事業担当の綜合臨床メデフィにより構成されて いる。

◆13 年7 月期業績は営業利益ほぼ横ばい
・13/7 期決算は、前期比9.2%増収、0.9%営業増益だった。同社が見込 んだ業績に対しては、売上高で5.7%、営業利益で9.4%の未達となっ た。証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想に対しても売上 高で7.3%、営業利益で12.6%の未達となった。
・この要因は、市場環境の変化による13/7 期の第3 四半期及び第4 四 半期の各会計期間における受注が低迷したためと、事業拡大のため の戦略的な受注が一部あり、その他事業における原価率が悪化したた めである。

◆中期経営計画を下方修正
・14/7 期について、同社は売上高前期比8.6%増、営業利益同11.0%増、 経常利益同14.5%増、純利益同14.1%増を見込んでいる。
・当センターも同社予想並みを見込んでいる。足元での大型案件の成 約もあった模様で、受注高は同社予想と同水準の7,801 百万円(前期 比33.9%増)を予想した。なお、同社が公表している目標配当性向 30%を考慮し、14/6 期は年10 円配と2 円の増配を予想した。
・同社は15/7 期を最終年度とする中期の業績目標を下方修正した。 15/7 期は、売上高85 億円(修正前100 億円)、営業利益13.5 億円(同 16.4 億円)、純利益7.5 億円(同8.9 億円)を目標としている。この下方 修正の背景は、13/7 期業績が当初予想に届かなかったことにある。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。