日本メディカルネットコミュニケーションズ(3645 東証マザーズ)

2013/09/27

歯科と美容に特化したネット広告を展開
M&A で収益源の多様化を模索

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎

◆エムスリーの持分法適用会社
・日本メディカルネットコミュニケーションズ(以下、同社)は、エムスリーの 持分法適用会社で、歯科及び美容に特化したポータルサイトの運営が 主力である。
・収益構造は歯科自由診療の広告規制緩和を追い風に、ポータルサイト 運営事業の広告収入に依存している。今後は買収したインプラントの保 証事業やイベント運営などの医療B to B 事業を育成し、事業ポートフォリ オの拡充と収益構造の多様化を急いでいる。

◆13/5 期は事業拡大に向けたコスト増で15.6%営業減益
・13/5 期は売上高が前期比10.3%増の11.6 億円、営業利益は同15.6% 減の1.1 億円だった。売上面では買収した医療B to B 事業の7 カ月分 が寄与して増収となるも、利益面では事業ポートフォリオ拡大に向けたコ スト増等で営業減益となった。

◆14/5 期の会社予想は6.3%営業増益
・14/5 期について、同社は売上高が前期比11.6%増の12.9 億円、営業利 益は同6.3%増の1.2 億円を見込んでいる。医療B to B事業の通年寄与 に加え、ポータルサイト事業等の営業力強化が奏功する見通しである。

◆今期予想基準PER は高水準
・当センターの予想今期EPS に対して株価は66.7 倍と高水準である。株 価動向はファンダメンタルズから乖離した、ボラティリティが高い状況にあ ると思われ、新規の投資に際してはこれをリスク要因と捉える必要があろ う。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。