シュッピン(3179 東証マザーズ)

2013/09/27

業種:小売業
アナリスト:柴田郁夫

1.会社概要
・シュッピン(以下、同社)は、インターネット及び店舗にてカメラや時計等 の中古品売買の他、新品販売も手掛けている。
・専門性の高い商材へ特化したポジショニングとインターネットを活用した 利便性等で差別化を図り、高い成長性を実現してきた。

2.財務面の分析
・EC 売上の拡大が同社の成長を牽引してきた。13/3 期も主力のカメラ事 業を中心にEC 売上が伸長し、売上高で前期比23.7%増、営業利益で 同84.0%増の大幅な増収増益となった。
・14/3 期についても、証券リサーチセンター(以下、当センター)では、売 上高で前期比13.9%増、営業利益で同28.5%増を見込んでいる。これ は、期初の同社予想を上回る水準で、カメラ事業の伸び率に対する同社 の見方がやや保守的であると判断したためである。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、豊富な知識や経験をもつエキスパートによる専門性 と、ネット活用による利便性等によって形成され、それが顧客満足度を高 めて同社の成長を支えている。

4.経営戦略
・同社の成功要因は、取扱商材を限定することによりターゲット層を絞り込 み、そのウォンツに的確に応えてきたことに他ならない。その手段として ネットを活用したことが奏功したと言えよう。
・今後の戦略課題は、成長を持続させるために、いかにネットならではの マーケティティング手法を駆使してターゲット層を捉え、ロイヤルカスタマ ーを囲い込んでいくかにあると考えられる。

5.アナリストの評価
・当センターでは、16/3 期までの成長率として、売上高で年率13.0%、営 業利益で同32.7%を予想している。
・同社のブランド認知がネットを通じてターゲット層に広がることで、中期的 な会員数拡大の余地は十分にあると考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。