ビリングシステム(3623 東証マザーズ)

2013/09/20

企業の決済業務をサポート、個人のFX取引の資金移動や損保業界の決済を支援
Q R コードを介した新しい決済ソリューション事業は14/12 期に本格展開へ

業種::情報・通信業
アナリスト:松尾十作

◆決済作業とキャッシュフローの効率化をサポート
・ビリングシステム(以下、同社)は企業の決済作業とキャッシュフローの 効率化をサポートしている。具体的には、インターネットを利用して、企 業の経理業務である資金回収、支払い、資金繰り等の業務及び資金 活用の効率化を支援するサービスを提供している。

◆ 13 年12 月期第2 四半期決算は同社予想を上回る
・13/12 期第2 四半期累計決算(以下、上期)では、投資有価証券評価 損50 百万円を特別損失として計上したが、為替変動によりFX 取引が 活況で利益率の高いクイック入金サービスの売上高が同社予想を上回 ったことで、期初予想を上回る決算となった。
・同社は13/12 期の見通しについては、期初予想を変更していない。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、13/12 期について、サー ビス別売上高を予想した結果、同社予想並みを見込んでいる。
・同社は中期経営計画を公表していない。当センターは、14/12 期以降 についても、決済取次事業が顧客数増とサービスメニューの増加により 増収増益と予想した。なお、15/12 期予想においても税務上の繰越欠 損金は解消せず、正常税率の利益予想となっていない。

◆足元の株価は、出来高増を伴い動意
・同社は、新規事業としてQR コード(二次元バーコード)を介した決済ソ リューション「znap(ズナップ)」を、日本において提携先と共同展開する。 パイロットユーザーによる試験稼働を経て、14/12 期から本格展開する 予定である。このズナップの将来性を評価し、13 年7 月下旬より、出来 高増を伴い株価が上昇している。同社株への投資には、まだ当該事業 の先行きが見通しづらい点に留意すべきだろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。