イントランス(3237 東証マザーズ)

2013/09/06

バランスシート改善途上
バリューアップ物件が持ち味で、取扱い物件が拡大傾向

業種:不動産業
アナリスト:松尾十作

◆有効活用されていない不動産再生事業が主力
・イントランス(以下、同社)は不動産再生を目的とするプリンシパルイン ベストメント事業を中核事業としている。また、不動産売買仲介、不動産 経営コンサルティング、建物管理や入居者管理代行サービスなどを行 うソリューション事業も手掛けている。
・プリンシパルインベストメント事業は、不良債権化した不動産や有効活 用されていない不動産を自己勘定により取得し、エリアの特性に合わ せて最適なバリューアップ手法を企画立案することにより、不動産を再 生する事業である。

◆13 年3 月期は減収、5 割経常減益
・13/3 期は9.3%減収、50.4%経常減益だったが、同社予想ならびに証 券リサーチセンター(以下、当センター)の予想を下回った。売却価格 30 億円程度が見込まれる大型物件売却が13/3 期に予定されていたが、 それが相手先都合により取りやめとなったためである。

14 年3 月期は大型物件売却が貢献
・14/3 期は前期に実現できなかった大型物件の売却により、197.9%増収、 106.3%経常増益と大幅増収増益を同社は見込んでいる。
・当センターにおいても、プリンシパルインベストメント事業において、大 型物件に加え他2 件の不動産売却やソリューション事業の12.2%増収 を見込み、同社予想と同様の197.9%増収、106.3%経常増益を予想 する。
・当センターは、同社の展望イメージに基づき中期業績予想を修正した。 繰越欠損金は16/3 期にほぼ解消する見通しである。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。