ダイショー(2816 東証二部)

2013/07/05

「味・塩こしょう」「焼肉のたれ」「鍋スープ」など調合調味料に特化した食品メーカー
スーパー惣菜部門向け伸長で増収となるが経費増を賄えず営業減益決算

業種:食料品
アナリスト:柴田郁夫

◆生鮮品売り場での店頭プロモーションに強み
・「味・塩こしょう」「焼肉のたれ」「鍋スープ」など、調合調味料に特化する 食品メーカーである。
・スーパー等の生鮮部門における店頭プロモーションに強みを発揮して いる。今後はスーパーの惣菜部門向け強化で成長を目論む。

◆13 年3 月期決算は増収営業減益決算
・13/3 期決算は、売上高17,177 百万円(前期比1.0%増)、営業利益 1,111 百万円(同12.4%減)、経常利益1,132 百万円(同11.6%減)、純 利益674 百万円(同14.6%増)と増収ながら営業減益だった。
・スーパーの惣菜部門向けの売上高が伸長し、たれ類、粉末調味料類、 ソース類等が増収に寄与するものの、新工場稼働による減価償却費負 担の増加などを吸収できず営業減益に至った。

◆14 年3 月期も増収営業減益へ
・14/3 期について、会社は売上高17,700 百万円(前期比3.0%増)、営 業利益810 百万円(同27.1%減)、経常利益800 百万円(同29.4%減)、 純利益440 百万円(同34.8%減)と増収減益を見込んでいる。13/3 期と 同様に好調なソース類が大きく増収に寄与する見込みだが、新工場の 減価償却費が年度を通しての負担となるため。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、ソース類の増収見込み を控えめにしたことから、売上高17,600 百万円(前期比2.5%増)、営業 利益800 百万円(同28.0%減)を予想している。

◆中期的な想定株価は870 円~1,300 円
・当センター予想の16/3 期EPS 72.5 円に、妥当と思われるPER12 倍~ 18 倍を適用すると、同社の中期的な株価は870 円~1,300 円と想定さ れる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。