理研ビタミン(4526 東証二部)

2013/06/20

独自技術で家庭用食品から化成品改良剤まで幅広いアイテムを保有
国内は震災復興を急ぎ、アジア展開で持続的成長を目論む

業種:食料品
アナリスト:馬目俊一郎

◆独自技術で家庭用食品から化成品改良剤まで広い領域をカバー
・理研ビタミン(以下、同社)は抽出技術と分子蒸留技術で、家庭用食品 から化成品向け改良剤まで幅広い製品アイテムを持つ食品メーカー。
・同社は15/3 期を最終年度とする中期経営計画に取り組み、東日本大震 災で被災した国内食品事業の復旧と、マレーシア子会社の改良剤生産 能力増強及び加工食品市場の拡大が見込まれるアジア販売を強化する 方針である。

◆13 年3 月期は40.3%営業増益
・13/3 期は売上高が前期比2.9%増の775.6 億円、営業利益は同40.3% 増の36.0 億円となった。欧州向け冷凍食品の苦戦で海外事業は落ち込 むも、震災の被害から復旧した国内食品事業が業績を牽引した。

◆ 14 年3 月期の会社予想は30.6%営業増益
・14/3 期について会社は売上高を前期比10.2%増の855.0 億円、営業利 益は同30.6%増の47.0 億円と予想している。国内食品事業と海外事業 の冷凍食品回復を見込むほか、円安効果も業績に寄与する見通しとな っている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、14/3 期の売上高を前期比 9.8%増の852.0 億円、営業利益は同30.6%増の47.0 億円と予想する。

◆ 中期的な適正株価水準は2,140 円~2,500 円を想定
・同業他社比較から同社の妥当PER 水準を15 倍~17 倍と推察される。 当センター予想の16/3 期EPS 145.2 円に基づくと、同社の中期的な適正 株価水準は2,140 円~2,500 円のレンジを想定される。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。