ハイマックス(4299 東証二部)
2013/06/20
独立系の中堅システムインテグレータ、野村総合研究所のパートナー企業
銀行、保険を中心とする金融業界向け売上依存度が約8 割と高い
業種:情報通信業
アナリスト:松尾十作
◆独立系のBPO 専業企業
・独立系の中堅システムインテグレータ。ハイマックスは金融・流通業界 向けシステムに強みを持ち、野村総合研究所への売上依存度が 59.0%(13/3 期)と高い。最終顧客から直接受注すべく、営業力と体制 を強化中である。
◆13 年3 月期決算は増収ながら営業減益
・13/3 期決算は会社予想並みであった。受注領域の拡大や新規案件の 獲得により、銀行向けが牽引し売上高は9,072 百万円(前期比2.4%増) と増収だったが、一時的費用の発生などにより営業利益は627 百万円 (同7.3%減)と減益だった。13/3 期末受注残高は、重点顧客戦略の成 果もあり、中央官庁向けの長期の大型案件を受注し1,457 百万円、前 期末比5.9%増加した。
◆ 14 年3 月期は営業増益へ
・14/3 期について会社は、売上高9,500 百万円(前期比4.7%増)、営業 利益680 百万円(同8.4%増)、経常利益680 百万円(同8.8%増)、純 利益399 百万円(同15.4%増)と増収増益を予想している。
・重点顧客戦略による受注の拡大や企業体質の強化の成果により、会 社の今期業績予想はほぼ妥当であると、証券リサーチセンター(以下、 当センター)では判断している。
◆ 中期的な想定株価は923 円~1,108 円
・当センター予想の16/3 期EPS は92.3 円、妥当PER を10~12 倍と想 定すると、同社の中期的な株価は923 円~1,108 円と想定される。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。