トライステージ(2178 東証マザーズ)

2013/05/17

顧客企業のテレビ通販事業をワンストップで支援
事業ポートフォリオの拡充で収益源の多様化を模索

業種:サービス業
アナリスト:馬目俊一郎

◆地上波のテレビ通販番組放送枠シェアは業界トップクラス
・同社はクライアントのテレビ通販事業に対して、テレビ放送枠の販売をメ インに番組企画やコールセンターの手配など、テレビ通販に必要なソリュ ーションをワンストップで提供。
・同社の主な収入源は、テレビ・ラジオの番組及びCM放送枠販売のほか、 顧客企業のテレビ通販収益に応じて受け取るインセンティブで構成。
・同社の中期的な成長戦略は、テレビ中心のメディア媒体をWeb にも広げ、 クライアントのリピーター確保に向けたCRM ビジネスにも進出し、アジア 地域でのテレビ通販参入で事業ポートフォリオを拡充する方針。

◆13 年2 月期決算は実質74.3%営業減益
・13 年2 月期決算は売上高が338.2 億円、営業利益は4.9 億円。子会社 買収による連結決算移行で前期比較はできないものの、前期比較可能 な単体決算はクライアントの出稿量とインセンティブ減少で74.3%営業減 益。

◆中期経営計画の数値目標を修正
・同社はダイレクトマーケティング事業の苦戦から、13/2 期から15/2 期に至 る中期経営計画の数値目標を減額修正した。
・14/2 期の会社予想は売上高が前期比9.5%増の370.2 億円、営業利益 は同67.9%増の8.3 億円。売上面では買収したダイレクトメール事業が 通年で寄与し、利益面では貸倒引当金の消滅で収益モメンタムが転換。
・当センターではダイレクトメール事業の買収で売上高予想を増額するも、 ダイレクトマーケティング事業の苦戦から利益予想は減額修正した。

◆中長期的な適正株価水準は1,400 円~1,900 円を想定
・同社の妥当株価バリュエーションをPER15 倍~20 倍と仮定し、これに当 センターの17/2 期予想EPS95.0 円を当てはめると、同社の中長期的な 適正株価は1,400 円~1,900 円のレンジを想定。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。