日本ハウズイング(4781 東証二部)
2012/12/28
業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫
四半期進ちょく/予定 通期財務状況 コンセンサス/目標株価 業種比較 業績トピックス
1.会社の概要
・同社はマンション管理事業を主力とする独立系の不動産管理会社。
・既存物件のリプレース(委託替え)を中心とした受注獲得に強みをもち、国内のマンション管理戸数は業界トップの約37.5万戸。
・同社のビジネスモデルは、管理戸数の積み上げによるストック型の売上成長モデル。
2.財務面の分析
・2012年3月期決算は増収増益。2013年3月期会社計画も増収増益を見込む。
・主要な財務指標は、同業他社と比べて、収益性、成長性、安全性などの面で、何ら遜色ない水準を確保している。
3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、業界No.1の顧客基盤を通じて蓄積された経験やノウハウ、パートナーとの関係などによって形成され、それが更に顧客獲得に結び付く正の循環を生み出している。
4.経営戦略の分析
・業界の寡占化やリプレース市場の競争激化が予想される中で、同社は積極的なM&Aや業務提携等などによるシェア拡大を図る戦略。
・今後は、居住者との接点を活かした新たな収益モデルの構築にも注目。
5.アナリストの評価
・中期的には主力のマンション管理を軸に、管理戸数の拡大が継続する見通し。2015年3月期までの年平均成長率は売上高で+5.0%、営業利益は+7.7%を予想する。
・現在の株価水準は割安感に乏しく、短期的な調整局面入りを否定できないも。中期的な適正株価水準は1,930円~2,400円のレンジを想定。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。