GCC経営™分析レポート:タメニー株式会社(東証グロース 証券コード:6181)
GCC経営™分析よる7.3倍のアップサイドの可能性
ベーシック ・ レポート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)
本田泰三
婚活・ウェディングを起点に「よりよい人生をつくる。」
タメニー株式会社(以下、タメニー)(旧 株式会社パートナーエージェント)は、2004
年に設立され、2008年より結婚相談所「パートナーエージェント」を含むブライダル関連事業を運営している。2015年には東京証券取引所マザーズ(現在は東証グロース)に上場し、2020年にタメニーへ商号を変更。現在は、「よりよい人生をつくる。」を旗印に婚活事業・カジュアルウェディング事業・ライフスタイル事業・テック事業・法人・自治体向け事業の展開を進めている。
第二創業期において、事業間シナジー本格化を目指す
成⾧ストーリー「成婚・ウェディングを起点としたLTVの最大化」は、ライフスタイル支援への接続を計画しており、このために体制改革による事業間シナジー顕在化を図る点から、将来性のある概念デザイン*¹進展が伺える。一方で、目下3カ年では短期業績回復と中⾧期的な成⾧基盤構築の段階にあり、事業間シナジー顕在化にも既存組織の改革とM&A・事業提携の迅速化・効果最大化を目指す段階にあることから、実装デザイン*²は道半ばにあると言えよう。実績としては、成婚率や「スマ婚」知名度が業界No.1である一方、事業間の送客体制が整備されておらず、総客先のサービスも数少ない状況にある。
財務は安定化を図る状況にあるが、社会貢献性については、国の少子化対策が本格化し
始めた点から、タメニーの貢献性に対して社会が追い付いてきたと評価できる。成⾧ストーリーが実現すれば、単に結婚支援により少子化対策を行うだけでなく、再婚や健康寿命対策等、タメニーの貢献性はさらに向上していくと考えられる。
最大アップサイド7.3倍で少子高齢化関連主力銘柄のポテンシャル
2028年3月期に売上高300億円、営業利益30億円を達成する前提で株主価値を
GCC経営™のフレームワークにより「超過利潤法(「巻末資料2」参照)」で試算した。結果として、価値創造プロセスの概念が実装・実現する前提で、10年分の成⾧価値を織り込めば、株主価値は190億円、現状の時価総額の約7.3倍と推計された(本文「インベストメントサマリー」参照)。
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