ワイズテーブルコーポレーション(2798 東証マザーズ)

2012/11/20

国内外でレストランを展開。リストラ効果で収益は回復基調

業種:小売業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ 高級レストランとカジュアルレストランを国内外で展開
・同社は国内大都市圏を中心に高級複合レストラン「XEX」ブランドと、カジュアルイタリアンレストラン「Salvatore Cuomo」ブランド等を展開するほか、中国でもレストランを運営。
・事業セグメントはXEXブランド主体の「XEXグループ」とSalvatore Cuomoブランド主体の「カジュアルレストラングループ」が両輪。そのほか、経営コンサルティング等の「その他」があるものの、業績寄与は小さい。
・XEXグループは大都市のランドマーク的な大規模複合ビルをロケーションに、ハイグレードな空間と最高のもてなしがコンセプト。カジュアルレストラングループは、カジュアルイタリアンSalvatore Cuomoブランドのほか、宅配ピッツァのPIZZA SALVATORE CUOMOブランドなどを運営。

◆ 第2四半期決算はリストラ効果で収益改善
・2013年2月期第2四半期決算は売上高が前年同期比7.1%増の66.9億円、営業利益は同4.3倍の2.0億円、四半期純利益は税負担軽減もあり1.9億円の黒字転換。売上高は東日本大震災の反動増に加え、 XEXグループのブライダル需要拡大やカジュアルレストラングループの既存店が堅調に推移。収益はリストラ効果で回復基調が鮮明。

◆ 13年2月期会社計画を修正む
・同社は第2四半期決算を受け、2013年2月期計画を売上高133.0億円 →135.2億円、営業利益5.5億円→5.0億円、当期純利益3.7億円→4.7億円に修正した。当センターでも上期の状況から、前回レポートの中長期業績予想を修正し、2013年2月期は売上高133.2億円→134.1億円、営業利益5.4億円→5.1億円に変更。

◆ 中長期的な適正株価水準は73,000円~103,000円を想定
・同業他社との株価バリュエーション比較では、予想PERなどのフロー指標で割安感を感じるものの、株主資本の毀損で実績PBRなどのストック面は割高感。同社の短期的な株価バリュエーションは、財務リスクを考慮した予想PERのディスカウントが必要と考えられ、長期的な妥当PERは5倍~7倍を想定。
・当センターの2016年2月期予想EPSは、通常税率を前提に14,656.7円を見込み、これを基にした中長期的な適正株価水準は73,000円~103,000円を想定。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。