インタースペース(2122 東証マザーズ)

2012/11/20

独立系のアフィリエイト広告大手でPC 向けとストアフロントに強み

業種:サービス業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ 独立系のアフィリエイト広告大手
・同社は成果報酬型広告のアフィリエイト広告大手。PCインターネットやモバイル向けの「アフィリエイト運営事業」を柱に、恋愛系ゲームや占い等のコンテンツをSNS向けに提供する「メディア運営事業」を展開。
・アフィリエイト広告業界は、大手ポータルサイトや商社の系列化が進むなか、同社は独立系の位置付け。独立系ゆえの特徴を生かしつつ、PC向けや携帯販売店向けストアフロントアフィリエイトに強み。

◆ 12年9月期の営業利益は期中増額修正を上回る着地
・2012年9月期決算は売上高が前期比30.8%増の123.7 億円、営業利益は同55.0%増の5.6 億円、当期純利益はメディア運営事業のカードゲーム減損損失計上で同61.7%減の1.6億円。
・これは期中の会社側増額修正値と、当センター予想営業利益水準で着地。その主な要因はアフィリエイト運営事業のPC向けと、スマートフォン向けのストアフロントアフィリエイトが想定以上に好調だったため。

◆ 13年9月期の会社計画は営業利益33.6%増を見込む
・2013年9月期の会社計画は売上高が前期比18.1%増の146.1億円、営業利益は同33.6%増の7.5億円を見込む。アフィリエイト運営事業は、モバイル向けストアフロントアフィリエイトに加え、PC向けも金融や人材、情報系エンターテインメントが拡大する見通し。
・当センターではアフィリエイト運営事業が想定以上に好調なことから、2012年9月期実績をベースに前回レポートの中長期業績予想を増額修正した。13年9月期は売上高116.0億円→147.2億円、営業利益5.8 億円→8.0 億円に修正した。

◆ 短期的な適正株価水準は125,000円~175,000円を想定
・同業他社比較に基づく業界の妥当予想PER 水準を10 倍~14 倍と仮定。これを当センターの13 年9 月期予想EPS に適用すると、短期的な適正株価水準は125,000 円~175,000 円が想定される。同様に16 年9 月期予想EPS に基づく長期的な適正株価水準は200,000 円~280,000 円が導き出される。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。