ネオス(3627 東証一部)

2012/11/01

今期第2四半期決算は増収減益。3〜5月収益低迷するも6〜8月に盛り返す。今通期予想業績は前回同様に会社計画を増額修正。来期から増配続こう。

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾 十作

◆ 今期第2 四半期決算は増収減益
・今2013年2月期第2四半期決算は、売上高3,221百万円(前年同期比 14.1%増)、営業利益224百万円(同14.1%減)、経常利益235百万円(同9.7%減)、純利益177百万円の赤字(前年同期107百万円)。会社の業績予想は今通期予想だけ開示されているため、会社予想に対する達成度合いは不明となっている。

・今第2四半期会計期間の営業利益は好調だったが、今第1四半期会計期間の落ち込みが今上期決算営業減益に影響した。これはソリューション事業において、スマートフォン向けソリューション提供が米国会社の技術利用で低採算だったため。

◆ 減損計上で最終利益赤字
・今第2四半期決算の純利益赤字は、連結子会社の吸収合併及び新体制構築にあわせた商号変更など、合併・商号変更に関わる費用及び子会社のソフトウェア資産の見直しによる減損に加え、ソフトウェア資産の減損処理等を背景に特別損失381百万円を計上したため。

◆ 今通期予想は前回同様に会社計画を増額修正
・当センターの今13年2月期連結業績予想は、最終利益を除き前回レポート同様に会社予想を増額修正。会社予想⇒アナリスト予想、単位:百万円で売上高6,650⇒6,900(前期比14.3%増)、営業利益600⇒680(同 26.9%増)、経常利益600⇒680(同27.3%増)、純利益30⇒169(同 18.5%減)。

◆ 来期からの増配を期待
・当センターの中期的な業績予想は、来期以降の売上高成長率は鈍化するものの、利益率の改善で営業利益は2桁前後の成長は続き、今期会社期初予想の配当性向14.7%を参考に来期から増配が続くと予想。 16年2月期予想のEPSは6,630.5円、配当は950円(前回レポート予想850円)とした。

・同社中長期的な成長率を鑑み、適正PERを15~20倍と考えると今後 2~3年で見た想定株価は99,400~132,600円程度と考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。