エーアイテイー(9381 東証一部)

2012/10/19

中国からの輸入業務が中心の独立系フォワーダー。中期的には中国のカントリーリスクが不透明要因

業種:倉庫・運輸関連業
アナリスト:松尾 十作

◆ 独立系フォワーダー
・同社は国際貨物輸送業と通関業務業を営むものの、そのビジネスモデルは他の業者の運送手段(船舶、航空、鉄道、貨物自動車など)や倉庫などを利用するフォワーダーに分類。

・同社は中国からの輸入業務に特化し、主な得意先はニッセン、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産インターファッション、丸紅、ドウシシャ、豊島、住友ゴム工業など。

◆ 過去2期の年平均売上高成長は2割増
・主力扱い品目は日用品・雑貨用品などで、海上輸送を核に過去2期の年平均成長率は売上高が20.3%増、営業利益は15.6%増。

◆ 今第2四半期決算は会社計画を上回る着地へ
・今13年2月期第2四半期決算は売上高が8,025百万円(前年比13.4%増)、営業利益548百万円(同12.0%増)。中国関連の日用品・雑貨用品などが想定以上に推移し、単価下落をカバーして計画以上の収益を確保した。

◆ 13年2月期は会社計画に対し保守的に予想
・今13年2月期業績の会社予想は、売上高16,799百万円(前期比 14.7%増)、営業利益1,145百万円(同9.5%増)。これに対し当センターではコンテナ輸送市況の軟化や、競争激化による大口顧客の単価下落などを考慮し、売上高16,440百万円(前期比12.2%増)、営業利益 1,121百万円(同7.2%増)を予想。

◆ 想定株価は1,335~1,502円
・中長期的な利益成長率や同業他社との比較から、同社の適正PERは8 ~9倍と想定。これに当センターの16年2月期の予想EPS166.9円を当てはめると、今後2~3年の想定株価水準は1,335~1,502円程度と考えられる。

>>続きはこちら(694KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。