ディップ(2379 東証マザーズ)

2012/07/27

インターネットの求人情報サイトを運営する大手。前期は大幅な増収増益、コスト圧縮 で予想を上回る。今期も営業増益へ。

業種:サービス業
アナリスト:松尾 十作

◆ 求人・求職情報をインターネットでマッチングする大手業者
・アルバイトの『バイトルドットコム』と派遣の『はたらこねっと』が2 枚看板。求人広告の掲載料と人材紹介料が収入源。
・高い認知度が強み。新サービスの提供とさらなる知名度向上によるシェア・アップで持続的な成長を目指す。

◆ 前期収益はコスト圧縮で予想を上回る
・急激な円高是正・企業業績の回復より、国内労働市場は、緩やかな回復トレンドにあり、前2012 年2 月期業績は、売上高が前期比20%増の114 億円、営業利益は同約3 倍増の8 億円と復調。
・下方修正後の会社計画に対し売上高は若干未達となったが、広告宣伝費などのコスト削減で利益は会社計画及びアナリスト予想を上回った。 800 円配当を継続。

◆ 今2 月期の会社計画は2 桁営業増益を見込む
・売上計上基準の変更などにより、今2013 年2 月期売上高は116 億円、前期比1.5%の微増収、営業利益10 億円、同24.5%増、当期利益9.5 億円、同24.5%増を見込む。800 円相当の配当額は継続予定。
・事業拡大に伴う先行投資負担が一服し、既存ビジネスの強化とコストコントロールで収益性の改善が進み、来期以降も年率5〜7%程度の売上高成長とこれを上回るEPS成長が見込まれる。

◆ 妥当株価水準は43,200 円〜54,000 円を想定
・類似業種の他社と株価のバリュエーション比較では、割安感があろう。中長期的な成長力を考慮し、同社の妥当PERを8 倍から10 倍のレンジとすると、中長期的な適正株価水準は、アナリストの2016 年2 月期のEPS予想約5,400 円から43,200〜54,000 円程度の株価水準が考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。