ソケッツ(3634 東証マザーズ)

2014/02/17

開発売上高が予算を下回り、14/3 期は営業赤字へ
中期経営計画は見直しへ

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

◆楽曲検索が主力
・ソケッツ(以下、同社)は、同社が開発及び展開するメディア関連情報 を体系的に網羅した特徴的なデータベースを活用し、スマートフォンや パソコンを中心に、音楽、書籍、映像のメディア検索サービス、情報お すすめ(レコメンド)サービスなどを提供している。

◆14 年3 月期業績予想を大幅下方修正
・同社は13 年9 月に続き、14 年1 月にも14/3 期の業績予想を下方修 正した。14/3 期について同社は、売上高2,200 百万円(前期比12.0% 減)、営業損失80 百万円(前期は219 百万円の黒字)を見込んでい る。
・今回の下方修正の主因は、通信会社向け開発案件の一部に開発内 容の変更に伴う開発遅延が生じたことから、当初見込んでいたメディア ビジネス売上高が予算に対して約3 億円不足する見込みとなったため である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)予想も、従来予想を下方修 正し、同社の修正予想並みに下方修正した。主に開発売上高予想を 前回予想625 百万円から395 百万円に減額した点が大きく、売上高減 額修正により利益予想も減額した。

◆投資に際しての留意点
・同社は長期的な視点に立ち、安定配当を継続する方針で、1 月に業 績見通しを下方修正した際にも、14/3 期は年5 円の配当を継続する予 定とした。当センターは、15/3 期以降も年5 円の配当が続くと予想す る。
・売上高構成比が高い(13/3 期68.9%)KDDI 向けの減収が12/3 期、 13/3 期の業績低迷の要因の一つであった。KDDI の戦略等に業績が 大きく左右される可能性が高い点に留意すべきだろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。