MAJ
◆今日、6月9日は6(ロク)9(ク)で「ロックの日」。世界でキング・オブ・ロックといえばエルヴィス・プレスリーだが、日本のキング・オブ・ロックは永ちゃんをおいてほかにない。矢沢栄吉がMUSIC AWARDS JAPAN 2025で「MAJ TIMELESS ECHO」(日本の音楽業界の発展に長きにわたり貢献し、活躍しているアーティストを讃える賞)を受賞した。矢沢は授賞式に登場し、圧巻のパフォーマンスをみせた。
◆今回新たに創設されたMUSIC AWARDS JAPAN 2025は、国内最大規模の国際音楽賞である。先月下旬に京都のロームシアターで授賞式が開催され、NHKで生中継、YouTubeで全世界配信された。「アジア版グラミー賞」と銘打って開催された国内初の本格的なアワードとその授賞式だ。僕はアメリカにいたときいろいろなアワードがTV中継されるのをよく観ていたけれど、ようやく日本でも同様のイベントが開催されるようになったことに感慨もひとしおである。
◆MUSIC AWARDS JAPAN 2025は、総評として「成功だった」との賛辞が多い。だが同時に今後の課題もいくつか指摘されている。そのひとつが「アジア版グラミー」を謳うなら、もっとアジアのアーティストをフィーチャーするべきだというものだ。同感である。音楽ビジネスも配信の時代になったからこそ、日本から世界を目指せる環境が整ったのだが、エンタメの世界でいち早く世界を席巻したのは韓国だ。そのK-POPのアーティストはもちろんのこと、中国、ベトナム、フィリピン、タイ、インドネシアなどアジアのアーティストをもっと多くステージにあげてほしい。
◆配信の時代になって日本から世界を目指せるようになったと述べたが、「TOP GLOBAL HIT FROM JAPAN」に輝いた「アイドル」/ YOASOBIなどはまさに好例だろう。音楽に先駆けてアニメ、ゲームやキャラクターなどは日本が世界に誇る「稼げる」プロダクトだ。ジブリ作品、任天堂のポケモン、サンリオのキティちゃんなど例を挙げればきりがない。しかし、それらですら簡単にその地位を脅かされる時代である。中国玩具大手、泡泡瑪特国際集団(ポップマート)の「ラブブ」はアジアを中心に世界的な大ヒット商品になっている。ポップマートの時価総額はサンリオの3倍だ。
◆だからこそ、世界に冠たる国際音楽賞MAJ創設の意義がある。グローバル・スタンダードの意識を日本にも定着させる良い機会だ。その意味で授賞式のスタイルも欧米風であったのは納得的である。ただしプレゼンターの「Award goes to …」の台詞がたどたどしいのは、ご愛敬である。
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