GCC経営™分析レポート:株式会社WOW WORLD(東証プライム市場 証券コード:2352)
GCC経営™分析よる5年の成⾧価値織込でアップサイド約4倍の可能性

2022/09/07

ベーシック ・ レポート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)
宮下修・本田泰三

第二の創業に匹敵する変貌、CAGR34%超²予想のCPaaS²市場へ
1995年に創業し、2005年に東証マザーズに上場、現在東証プライムに移行している株
式会社WOW WORLD(以下「WW社」、旧株式会社エイジア)は、これまで「クライアントの満足」という価値観を軸に事業を展開し、「WEBCAS e-mail」の提供でメール送信パッケージ市場においてNo.1となった。「メールアプリケーションのエイジア」から「eコマース売上UPソリューションを世界に提供するエイジア」へ、さらには「カスタマーサクセスを実現するトータルソリューションで驚きがあふれるセカイをつくるWOW WORLD」への変革を通じて、これからは高成⾧かつ米国Twilio(時価総額2兆円超)というベンチマークの存在するCPaaS市場へ参入する。WW社は新ソリューション「WOW engage」を発売開始し、「必要なことを、必要なタイミングに、必要な場所へ」の実現に向け、積極的な開発・提携・M&Aを推進していく。この動きはWW社が2022年10月に持株会社体制へ移行することにより、さらに加速していくと考えられる。また、体制移行後の取締役会の構成は男女比が1:1となっており、より先進的なガバナンス体制の確立による持続可能性の強化が見込まれる。

10年成⾧シナリオ次第では、時価総額でさらに最大7.1倍の可能性
こうした変貌を反映した株主価値をGCC経営™のフレームワークにより「超過利潤法(「巻末資料2.」参照)」で試算した。既存の「WEBCAS」シリーズを軸にした「SaaS型メール配信サービス会社」としての価値は5年分の成⾧価値が反映された場合、156億円、過去半年の平均時価総額の3.8倍、10年分が反映された場合、289億円(同7.1倍)と試算された(詳細は「1.インベストメントサマリー」参照)。これからの成⾧シナリオの進捗により時価総額の大幅な上昇余地が期待されよう。なお、WW社は「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」において2025年3月期に時価総額100億円を計画している。JPRとしては、2025年3月期時点で2年後までの成⾧価値が時価総額に織り込まれれば100億円を超過することから、この計画は達成可能と考えている(詳細は「参考資料3.」参照)。

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TIW/ANALYST NET
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