今週の注目レポート (8月25日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●ブリヂストン(5108)【 2+→2+】
「市販用タイヤ販売が悪化も2桁増益を確保、稼ぐ力が着実に向上」
23/12期上期(1-6月)決算は新車用タイヤ販売が自動車生産回復により上向く一方で、採算の高いTBR向け市販用タイヤを中心に市販用タイヤの販売数量が減少した。また、原材料価格やインフレ影響が大きな減益影響となった。それでも、調整後営業利益段階で2桁増益と高水準の利益率を確保したことが評価できる。売値の維持と相対的に需要がレジリアントなプレミアム領域への注力による売値・MIXの改善が上期の好業績に寄与しており上期決算は稼ぐ力の向上を示す結果となった。更には、TIWでは23/12期は同社計画上振れを見込むことに加え、株価指標面にも割安感が強いため投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:11.9% PBR:1.2倍、来期予想PER:10.0倍、来期予想EPS成長率:6%
株価(8/25終値):5,513円 Fモデルによる理論株価:7997円(8月23日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
TIWマガジン「投資の眼」 株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。