「トランプ圧勝」への初期反応を振り返る
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◆トランプ圧勝から2週間半
米国のトランプ前大統領が予想外の圧勝を収めた米大統領選挙(11/5)から2週間半が経ち、先週央には、下院も共和党が制して「トリプルレッド」が決まりました。選挙戦前後の金融市場の反応を振り返ってみます。
事前には、共和党・トランプ氏勝利時の市場の反応として、「米株高・米ドル高・米金利上昇」を見込む声が大勢でした。大型減税の継続による景気下支え(株高、ドル高、金利上昇)や財政悪化(金利上昇)、その結果としてのインフレ再燃、金融引き締め(金利上昇、ドル高)、また関税政策による米国以外の国の株価下押し等が主に考えられていました。
◆事前予想どおりの米株高・米ドル高・米金利上昇
実際の値動きは下図のとおりです。ビットコインが規制緩和への期待から急騰したり、中国半導体株指数が半導体輸出規制を見越した国内増産体制強化の連想から上昇したりするなど、一部では意外な動きが見られます。ただ、総じてみると事前の見立てに近い値動きと言えるでしょう。米国以外の国の主要株価指数の値動きが冴えないなか、NYダウは堅調です。また、為替市場でドル高が進んでいるほか、債券市場では米長期金利が上昇しています。
◆トランプトレードの賞味期限は意外と短い?
もっとも、これから4年間、同様の値動きが続くとは限りません。例えば、前回トランプ氏が勝利した2016年11月の選挙結果判明後に、米長期金利が約1カ月間で1.8%弱から2.6%強まで急上昇しました。しかし、米中対立の深刻化による経済悪化懸念等を背景に、2017年9月には2.0%近くまで低下しました。為替市場でも、2016年11月から12月前半にかけて米ドル/円が急伸しましたが、12月後半以降は一段のドル高圧力は見られませんでした。
「上がり/下がり続ける相場はない」と言われます。市場の行き過ぎや、今後の相場テーマの変化などを注意深く丁寧にウォッチしていく必要があるでしょう。
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