米国債券市場の動向(2018年10月)長期金利は緩やかな上昇へ、社債は堅調さが続こう

2018/10/29


米国債券市場の動向(2018年10月)長期金利は緩やかな上昇へ、社債は堅調さが続こう

【ポイント1】国債利回りは上昇
利上げ継続の観測が強まる

■米国の10年国債利回りは、9月中旬に3%台に乗せ、10月5日の3.23%まで上昇しました。良好な米景気指標の発表に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派的なコメントを受けて、利上げペース加速の見方が強まったこと等によるものです。

■ただ、その後は、米中貿易摩擦の激化や、サウジアラビアを巡る地政学リスクの高まり、業績懸念等による米国株式市場の急落等から利回りは小幅に低下し、10年国債利回りは、概ね3.1%前後での推移となっています。

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【ポイント2】社債利回りも上昇
株価急落等でリスク回避の動き

■一方、社債スプレッド(国債と社債の利回り格差)は、投資適格債、ハイイールド債ともに、広がりつつあります。

■貿易摩擦の激化や、それに伴い景気、企業業績の先行きに不透明感が台頭してきたこと等が原因です。

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【今後の展開】国債利回りは緩やかな上昇へ

■米景気は、トランプ政権の拡張的な財政政策に支えられて、拡大基調を維持すると予想されます。従って、FRBは3%程度まで利上げを継続すると見られ、国債利回りには上昇圧力がかかると考えられます。

■もっとも、物価上昇率が低い水準で落ち着いていること等から、利上げのペースは緩慢なものとなる見通しです。貿易摩擦問題がくすぶっていること等も考え合わせると、長期金利の上昇は小幅なものにとどまると予想されます。

■社債については、長期金利が低い水準で推移する限り、相対的に高いクーポン(利息)は引き続き魅力となります。FRBの金融政策には注意が必要ですが、米国内の投資家を中心に利回りと安定性を求めるニーズが依然として強いことを勘案すると、社債も底堅い展開が予想されます。

(2018年10月29日)

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