ブラジルの金融政策は現状維持(2018年9月)政策金利を4会合連続で据え置き

2018/09/20

ブラジルの金融政策は現状維持(2018年9月)政策金利を4会合連続で据え置き

【ポイント1】6.50%に据え置き
市場の予想通り

■ブラジル中央銀行(以下、中銀)は、9月19日の金融政策委員会で、政策金利を6.50%で据え置くことを全会一致で決定しました。政策金利据え置きは4会合連続で市場の予想通りでした。

20180920lt1

 

【ポイント2】物価は適切な水準
インフレ悪化なら緩和解除も

■通貨レアル安が続くなかでも、8月の消費者物価は前年同月比+4.19%と、前月からやや低下しました。中銀の物価目標レンジの中心近辺にあり、中銀は声明文で、足元のインフレ率は適切な水準にあるとしました。物価見通しは金利・為替を一定とした場合、2018年が+4.4%、2019年は+4.5%と予想しています。

■ただし、中銀は、リスクは通貨安や財政改革の遅れなどインフレ率のアップサイドにより多くあると判断しており、今後、金融政策運営の対象期間のインフレ見通しやそのリスクバランスが悪化した場合には、現在の景気刺激的な金融緩和政策を徐々に解除すると述べました。また、次回の金融政策のガイダンスを示しませんでした。

20180920lt2

【今後の展開】レアルは上値の重い展開

■中銀は当面金融政策を維持するとみています。今回の金利据え置きを受けて、通貨レアルは小動きでしたが、依然対米ドルで最安値圏にあります。トルコリラやアルゼンチンペソの大幅下落の影響で新興国通貨全般が下落した他、10月に控える大統領選挙への不透明感が資金流出を招き、軟調な展開が続いています。

■大統領選挙については、直近の世論調査で首位に立つ極右のボルソナロ氏は、財政規律を重視する姿勢とされる一方、積極財政を掲げる左派系の候補者が追う展開となっています。ただ、極右のボルソナロ氏は、10月下旬の決選投票では勝つ見込みが低いとみられており、ブラジル経済立て直しへの期待が高まり難い状況です。引き続き政治的な不透明感が残るため、レアルは上値の重い展開が続きそうです。

(2018年 9月20日)

印刷用PDFはこちら↓

ブラジルの金融政策は現状維持(2018年9月)政策金利を4会合連続で据え置き

関連マーケットレポート

2018年 8月23日 ブラジル経済はストライキによる減速から回復へ
2018年 7月24日 ブラジル経済はストライキの影響で減速(2018年7月)

三井住友アセットマネジメント株式会社
SMAM マーケット・レポート   三井住友アセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向、関連する旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく説明します。また、“教えて!Q&A”では、投資に関する様々な疑問をタイムリーに取り上げ、解説します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会