世界の「投信マネー」(2018年1月)2018年も投信マネーの拡大が期待される
世界の「投信マネー」(2018年1月)2018年も投信マネーの拡大が期待される
17年12月第4週から流入超過額が拡大
■EPFRグローバル(注1)で世界の「投信マネー」の17年12月単月の資金フロー動向を見ると、株式ファンドの流入超過額が70億ドル(前月236億ドル)、債券ファンドの流入超過額が96億ドル(同185億ドル)と、ともに減少しました。
■しかし、17年12月第4週以降18年第1週までの3週間で、流入超過額は株式ファンドが343億ドル、債券ファンドが241億ドルと、ともに拡大しています。世界経済の拡大が続く中、米国では税制改革法が可決されたことなどから、リスクをとる動きが活発化したためと思われます。
株式は「グローバル」、「北米」、「日本」等へ流入
■株式ファンドは、17年12月第4週以降、先進国全般に投資する「グローバル」や「北米」、「日本」、「アジア(注3) 」への流入超過額が拡大しました。
■新興国は、18年第1週の流入超過額が43億ドルと16年8月以来の大幅な流入超となりました。世界の新興国市場に投資する「GEM(注4)」の流入超過額が拡大しています。
債券への流入超過額も拡大
■債券ファンドでは、先進国で「北米」、新興国で「GEM」への流入超過額が拡大しました。「北米」では17年12月第5週からハイ・イールド債が流入超に転じました。
2018年も投信への流入拡大が期待される
■世界経済は、①景気回復に地域的な広がりが見られる、②米国やアジアでインフラ・設備投資の拡大が期待される、③金融政策の正常化は緩やかに進み景気を悪化させるものではない、ことなどから、18年の投資環境は明るさを増すと考えられます。こうした環境下、投資信託への資金流入が拡大すると期待されます。
(2018年 1月 12日)
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