2018年の日本経済と株式市場の見通し 景気拡大を背景に株式市場は堅調な展開が続こう

2017/12/28

2018年の日本経済と株式市場の見通し 景気拡大を背景に株式市場は堅調な展開が続こう

 

【ポイント1】緩やかな景気拡大が続く見通し

潜在成長率を上回る見込み

 

■17年の国内景気は、グローバル景気の回復から輸出が増加基調となる中で、設備投資の好調などから拡大が続いています。18年は外需の好調に加えて、内需も堅調な雇用所得環境などを背景に、緩やかな拡大が続く見通しです。

■日本の実質GDP成長率は、17年は+1.7%、18年は+1.2%と、4年連続で潜在成長率(弊社推計+0.7%程度)を上回る成長が続くと予想しています。また名目GDP成長率は17 年は+1.4%、18年は+1.9%を予想しています。

 

 

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【ポイント2】物価は緩やかに上昇

企業収益は増収増益の見通し

 

■物価は消費者物価指数(除く生鮮食料品、前年同月比)が日銀の2%の物価目標を下回る17年は+0.5%、18年は+0.9%と予想され、日銀の緩和的な金融政策は続くと見られます。

■17年度の企業業績は、グロ-バル景気の回復を背景に、数量増、価格引き上げが牽引して増収増益となり、売上高は前年度比+7.2%、経常利益は同+17.1%と予想します。18年度の企業業績は景気拡大継続を背景に売上高は同+2.5%、経常利益は同+9.5%と予想します。

 

 

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【今後の展開】名目GDPの拡大などを背景に株価は堅調に推移しよう

 

■日経平均株価が1990年代後半の高値を上回ってきたのは、名目GDPの規模が20年前のピークを超えてきたことが大きな背景と考えられます。株価と名目GDPは連動して動く傾向があります。18年の株式市場は、北朝鮮や中東などの地政学リスクには注意が必要ですが、名目GDPの拡大に加えて、企業業績の好調やPER(株価収益率)などバリュエーション面から割高感に乏しいことなどから、堅調に推移すると見られます。

 

 

 

(2017年 12月 27日)

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