2018年のアジア株式市場の見通し 中国景気の安定拡大と相対的な割安感から堅調に推移

2018年のアジア株式市場の見通し 中国景気の安定拡大と相対的な割安感から堅調に推移

 

【ポイント1】足元では底堅く推移

12月上旬は下落する場面も

 

■アジアを代表する株価指数であるMSCI AC アジア(除く日本)(以下、アジア株式指数)は、11月22日に史上最高値を更新しました。12月に入り、中国の金利上昇や中東情勢の緊迫化といった外部環境の変化などを背景に下落する場面もありました。年初から市場をけん引してきた「情報技術」セクターが利益確定の動きから下落しました。その後は「金融」セクターや、原油など商品市況の反発を受けて「エネルギー」セクターが堅調に推移し、株価をけん引しました。

 

 

 

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【ポイント2】相対バリュエーションは割安

株価の上昇余地は残されている

 

■アジア株式指数の予想株価収益率は13.0倍(20日現在)です。アジア経済の緩やかな回復が始まった2010年以降の平均(11.7倍)を上回っており、過去平均との比較ではやや割高な水準です。

■しかし、米国株式市場と比較すると、依然として割安と言えそうです。予想株価収益率を比較するとS&P500種指数の18.5倍に対してアジア株式指数は13.0倍と約▲30%のかい離があります。2010年以降の平均が▲19.3%ですので、アジア株式指数は相対的に割安と判断でき、株価の上昇余地が残されていると考えられます。

 

 

 

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【今後の展開】緩やかな上昇基調が継続

好業績持続が株式市場を下支え

 

■2018年のアジア各国・地域の企業業績見通しは、堅調な世界景気と中国景気の安定した拡大を背景に上方修正が継続する見通しです。特に、中国、インド、インドネシアは2018年、19年と2桁の増益が予想され、好調な企業業績が株式市場を下支えする展開が続きそうです。

 

 

 

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(2017年 12月 21日)

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