米国BDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー)の動向 BDCを取り巻く環境は良好
米国BDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー)の動向 BDCを取り巻く環境は良好
【ポイント1】中小企業を金融面から支援
高利回りが特徴
■ビジネス・ディベロップメント・カンパニー(Business Development Company、略称BDC)は、中小企業が展開する事業に対して、金融面、経営面から支援を行う投資会社のことです。BDCは銀行に代わって、中小企業に融資を行ったり、株式に投資することで、高い値上り益や配当を獲得しています。事業から得られた利益の多くを配当として投資家に分配するため、配当利回りが高いことが特徴です。
【ポイント2】足元の株価は軟調
中期的には良好なパフォーマンス
■BDCの代表的な指数であるウェルズファーゴBDC指数の2015年末から直近12月12日までの上昇率は+25.6%となり、米国の代表的な銘柄からなるS&P500種指数の+35.8%を下回りました(ともにトータル・リターン指数、トータル・リターンは価格の騰落だけではなく、配当も加味した総合的な収益)。
■17年4月までは、S&P500種指数の上昇率を大きく上回っていましたが、5月に公表された決算で、一部のBDCが市場の予想を下回る利益となったこと等から、軟調な推移となりました。
【今後の展開】BDCを取り巻く環境は良好
■全米自営業者連盟が作成・公表している中小企業楽観指数が、昨年後半から大きく上昇しています。特に、「売上高見通し」や「事業拡張計画」といった、将来の見通しに関わる指標の上昇が目立っています。中小企業の経営姿勢がより前向きになっていること、従って資金需要も旺盛なことを示唆するものです。
■金融緩和の解除も緩やかな速度で行われると予想されます。BDCを取り巻く環境そのものに大きな変化はなく、今後はBDCの高い配当利回り(12月12日時点で9.82%)等が、見直されると考えられます。
(2017年 12月 13日)
印刷用PDFはこちら↓
今日のマーケット・デイリー 米国BDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー)の動向 BDCを取り巻く環境は良好
関連マーケットレポート
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会