情報技術セクターがけん引する米国株式市場 好調な企業業績が相場を下支え
情報技術セクターがけん引する米国株式市場 好調な企業業績が相場を下支え
【ポイント1】史上最高値を更新中
決算への期待などが株価を押し上げ
■米国株式市場は好調です。代表的な株価指数であるNYダウ工業株30種、S&P500種、ナスダック指数は揃って史上最高値を更新しました。政策面での不透明感は燻ったままですが、好調な米経済を背景に情報関連セクターを中心に上昇したほか、7-9月期決算の上振れ期待などが株価を押し上げました。
【ポイント2】情報技術セクターが好調
予想株価収益率は徐々に上昇
■S&P500種をセクター別に見ると、情報技術セクターや金融セクターがけん引しています。2016年1月4日から2017年10月16日までの騰落率を見ると、S&P500種が+27.1%であるのに対して、情報技術+48.0%、金融+38.4%、素材+35.7%、一般産業+34.2%が堅調です。
■一方、予想株価収益率(12カ月先予想ベース)は10月16日現在、S&P500種が18.0倍、情報技術セクターが18.4倍とほぼ同じ水準で、じりじりと上昇しています。情報技術セクターは新たな技術革新を背景に利益の成長が見込まれており、過度な期待だけで上昇しているわけではないと考えられます。
【今後の展開】増益基調の継続に期待
情報技術セクターが引き続きけん引役
■7-9月期の決算が発表されはじめました。トムソンロイター(10月16日)によれば、7-9月期の企業業績は前年同期比+4.1%にとどまる見通しですが、続く10-12月期は同+12.3%と再び2桁の増益が見込まれています。
■なかでも情報技術セクターは7-9月期以降も2桁の増益が続く見通しです。引き続き情報技術セクターが相場のけん引役となりそうです。
(2017年 10月 17日)
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