アジア通貨の動向(2017年8月)人民元、インドルピー、タイバーツなど総じて堅調

2017/08/31

アジア通貨の動向(2017年8月)人民元、インドルピー、タイバーツなど総じて堅調

 

【ポイント1】人民元が1年ぶりの高値

堅調な景気、管理強化とドル安

 

■人民元は、5月の通貨当局の管理強化を契機に対ドルで上昇しています。足元では、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利上げ観測が後退したこと等からドル安が進むなか、堅調な景気を背景に人民元は対ドルで約1年ぶりの高値水準に上昇しました。秋の共産党大会を控え、中国当局が金融の統制を強めているため、人民元は今後も底堅く推移すると見られます。

 

 

20170831as1

 

 

【ポイント2】ルピーは2年ぶりの高値圏

タイバーツは2年4カ月ぶりの高値

 

■インドルピーは、経済の高成長や改革期待を背景にインドへの資金流入が続いていることから、対ドルで約2年ぶりの高値圏で推移しています。8月に利下げが行われたことも同国経済を後押しすると見られ、今後もルピーは底堅い動きとなりそうです。

■タイバーツは対ドルで約2年4カ月ぶりの水準に上昇しました。ドル安地合いが続くなか、経常収支が黒字のタイに資金が流入していることが背景です。今後も経常収支の黒字や好調な景気がタイバーツを支えると見られます。

 

 

20170831as2 

 

 

【今後の展開】アジア通貨は堅調な展開

 

■ドル安基調が続き、投資マネーが経済状態の良好なアジアに流入していることから、アジア通貨は総じて堅調な値動きとなっています。米国の利上げは緩やかに進むと見られ、ドル高への反転が見込みにくいなか、相対的に経済が健全なアジア通貨は今後も堅調に推移すると思われます。

 

 

 

 

(2017年 8月31日)

印刷用PDFはこちら→

今日のマーケット・デイリー アジア通貨の動向(2017年8月)人民元、インドルピー、タイバーツなど総じて堅調

関連マーケットレポート

2017年8月22日 インドの経済・市場動向(2017年8月)
2017年8月15日 アジア株式市場の見通し

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ