米国地方債市場の動向(2017年8月)相対的に高い利回りを背景に、良好なパフォーマンス
米国地方債市場の動向(2017年8月)相対的に高い利回りを背景に、良好なパフォーマンス
【ポイント1】良好なパフォーマンス
年初来では投資適格債を上回る
■米国地方債トータル・リターン指数の上昇率を8月18日までの年初来で測ると、課税債が+6.7%、非課税債が+4.9%となりました。ともに投資適格債の+3.7%を上回り、課税債についてはハイイールド債の+5.4%をも上回りました。
■非課税地方債とは米国の居住者にとって利金に対する連邦税などが免除される債券、課税地方債とは免除されない債券です。日本人の主要な投資対象となるのは課税地方債ですが、日本のように米国と租税条約を締結している米国外の居住者は、非課税債よりも利回りの高い課税債の利金についても税金が免除されるなどの優遇措置があります。
【ポイント2】相対的に高い利回りが魅力
国債を2%弱上回る地方債利回り
■地方債の良好なパフォーマンスは、低金利環境が続くなか、相対的に高い利回りが評価されたためと考えられます。
■参考までに、直近8月18日の利回りは米国債の2.13%に対し、地方債は4.01%となっています(国債利回りはブルームバーグ・バークレイズ指数の残存期間7-10年、地方債はBond Buyer社算出の40種平均)。
【今後の展開】地方債は堅調を維持しよう
■米国では景気拡大が続くと予想されます。金融緩和の解除も継続される見通しですが、インフレ率が低い水準で落ち着いているため、緩やかな速度で進められると考えられます。
■従って長期金利は当面のところレンジ内での推移となる見通しです。こうした状況を踏まえると、相対的に利回りの高い地方債市場への資金流入は継続する可能性が高いと見られます。
(2017年 8月21日)
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