アジア株式市場の見通し 好業績に裏打ちされた上昇が続こう
アジア株式市場の見通し 好業績に裏打ちされた上昇が続こう
【ポイント1】リスク回避で下落
予想株価収益率も低下
■先週のアジア株式市場は、軒並み下落しました。北朝鮮がグアム沖に向けてミサイルを発射する、という情報が伝わるなど、地政学リスクの高まりを受けて、世界的にリスクを回避する動きが強まりました。
■アジア株式市場を代表的する指数の1つであるMSCI AC アジア(除く日本)(米ドルベース、以下同様)は8月11日に前週末比▲2.7%となりました。高止まっていた予想株価収益率も同日12.96倍と約1カ月ぶりに13倍台を割りました。
【ポイント2】調整は限定的
これまで地政学リスクを乗り切ってきた
■今後も北朝鮮は幾つかの重要行事が控えていることから、当面、地政学リスクが意識されることになりそうです。ただ、アジア株式市場は堅調な景気、企業業績などを背景に、17年に入ってから大きな調整局面もなくこれまで地政学リスクを乗り切ってきました。ちなみに、MSCI AC アジア(除く日本)の25日移動平均を見ると、17年以降は同移動平均線が概ね下値の目途となり、上昇トレンドが続いています。
【今後の展開】好業績に裏打ちされた上昇が続こう
17年以降3年連続で2桁増益
■17年に入ってからのアジア株式市場の上昇は、企業業績の堅調さに裏打ちされています。17年の増益率は前年比+21.4%と予想されています(8月15日現在、FactSet 予想) 。18年は同+11.2% 、19年は同+10.2%と、3年連続で2桁の利益成長が続く見通しです。アジア株式市場は、利益成長の継続に対する期待を背景に、堅調さを取り戻すと考えられます。
(2017年 8月15日)
印刷用PDFはこちら→
今日のマーケット・デイリー アジア株式市場の見通し 好業績に裏打ちされた上昇が続こう
関連マーケットレポート
2017年8月10日 アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年7月)
2017年8月03日 インドが政策金利を引き下げ、7年ぶりの低水準
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会