世界の「投信マネー」株式への流入が拡大、債券は北米中心の流れが続く
世界の「投信マネー」株式への流入が拡大、債券は北米中心の流れが続く
株式はグローバル、欧州、アジア、GEMへ流入
■EPFRグローバル(注1)で世界の「投信マネー」の17年7月の動向を見ると、株式ファンドは298億ドル(6月268億ドル)、債券ファンドは330億ドル(同358億ドル)と株式ファンドの流入超過額が拡大しました。
■7月の株式ファンドは先進国全般に投資する「グローバル」が214億ドル、「欧州」が79億ドルの流入超となりました。アジアは日本を含む「アジア(注3)」が39億ドル流入超、「新興国アジア(EMアジア)( 注4) 」も同21億ドルの流入超となり、アジアへの流入超過額は60億ドルとなりました。「GEM(注5)」も50億ドルの流入超でした。
■「北米」は4カ月連続の流出超となりました。
債券は北米中心。グローバル、欧州、 GEMにも流入
■債券ファンドは「北米」中心の流入超に変化はありません(7月192億ドル)。ただ、先進国全般に投資する「グローバル」が同62億ドル(前月69億ドル)、「欧州」も同24億ドル(前月49億ドル)と流入超過額が縮小しました。日本を含む「アジア」は同4億ドルの流出超と2カ月連続の流出超でした。
■新興国では「EMアジア」が同10億ドルの流入超に転じました。GEM(同45億ドルの流入超)が中心ですが、新興国市場にも資金が流入しています。
米国社債への資金流入は継続する見込み
■米国の金融政策の正常化はゆっくりとした速度で進む見込みで、米国債利回りの上昇は抑えられると考えられます。長期金利の水準が低位であれば、米国社債の相対的に高いクーポン(利息)の魅力は続くと考えられ、米国社債への資金流入も継続しそうです。
(2017年 8月8日)
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